突然ですが、あなたの頭皮の色は何色でしょうか?
肌色?ピンク?赤?
私は女性へ美容指導する際、その方の頭皮の色をチェックします。
なぜなら、頭皮は健康で美しい髪の毛を作る土壌ですので、頭皮の色が悪いと髪の毛の質に影響が出てくるからです。
頭髪は360度視界に入り、第一印象を決める重要な部分。
美しいカラダ作りは進めているのに、髪の毛に無頓着では、芸能人クラスまで美的レベルを高めることはまず不可能です。
今回は髪の毛を美しくするための方法をいくつかご紹介させて頂きます。
■髪が美しくないときの、一番の理由って?
毛は三層に分かれており、一番外側にある部分をキューティクルと呼びます。
キューティクルは薄いウロコのような透明な細胞が毛の根元から先端にかけて重なり合っており、これが少しずつはがれていくことで、髪の毛はパサつき艶のない毛になってしまう。
さらにダメージが進行するとキューティクルは完全に剥離(はくり)。切れ毛や枝毛となり、カラーの色味やパーマのかかりなども悪くなってしまうのです。
・タオルで濡れた髪の毛をゴシゴシと拭き、目の細かいクシでブラッシングしている人。
・洗浄力の強いシャンプーで洗髪し、髪の毛が濡れたまま就寝する人。
・ホームカラーで髪を染めている人。
上記の人は、キューティクルにダメージを与えている可能性があります!
これらのNG行為を避けることが、美しい黒髪を得るカギとなるでしょう。
■キューティクルを傷めるNG習慣はこれ!
毛はケラチンという硫黄を含むタンパク質の一種から構成されており、「熱」に非常に弱いのが特徴。
タンパク質は60度で変性するため、高い熱を髪に当てることは、髪をボロボロにする1番の原因となります。
あなたはドライヤーを使用する際、どれくらいの距離で髪に熱風を当てていますか?
一般的なドライヤーの噴出口は120度まで熱が上がります。
髪が硬い人に共通するのは、ドライヤーの噴出口と髪の毛との距離が非常に近いこと。また、ヘアアイロンを頻繁に使っている人も髪がとても硬くなっています。
・ドライヤーとの距離を20センチ以上離す
・低温ドライヤーを使用する
・ヘアアイロン専用スプレーで髪の毛を熱から守る
・ヘアアイロンを使用しない
などの対策が必須です。
ちなみに、濡れた髪の毛を放置して自然乾燥させることは、髪にとってノーダメージな乾燥法となり非常におすすめ。
しかし、秋~冬にかけては体を冷やしてしまいますので、自然乾燥させるのなら春~夏の温かい季節限定で行なうようにしましょう。
■年齢を重ねると気になってくる、頭頂部の薄毛
私たちの皮膚は手の平や足の裏、唇や陰部の一部を除いて、全ての表面が毛で覆われています。
全体で約130~140万本の毛が生えており、そのうち頭の毛は約10万本。
毛の太さは後頭部が太く、頭頂部の毛は細いのが一般的です。
加齢とともに頭頂部の毛が細くなってきたと感じている人がいますが、実はもともと、頭頂部の毛は普通に細いのです。
そんな細い毛が生えている頭頂部ですが、男性ホルモンの影響を受けやすく、しかも毛細血管が非常に少ないため、薄毛になりやすい環境が整っています。
あなたが頭頂部を美しく健康な髪の毛にしたいと願うのなら、頭頂の血行をよい状態にし、頭皮を理想の色に変える必要があるでしょう。
頭皮の血行を妨げる要因として、寝不足、深酒、喫煙、ストレス、栄養不足、お薬の乱用などがあり、もし心あたりがあるのなら、ぜひ下記の“頭皮の血行をよくするための行動”をとってみることをおススメ致します。
■頭皮の血行をよくするための行動
1.乱れた生活習慣の改善
2.髪に必要な栄養(タンパク質、亜鉛、銅、ビタミンD・Eなど)の摂取
3.シャンプー時のヘッドマッサージ
4.頭皮へのブラッシング習慣
5.副作用のない育毛剤の使用
■ブラッシングするときは、ここに注意して!
キューティクルは透明な薄い膜ですので、熱と同じくらい「摩擦(まさつ)」にも弱い。「目の細かいクシ」で頻繁にブラッシングするのは控えましょう。
頭皮へのブラッシングは目の粗いものを使用し、先端に粒がついているものがオススメです。
粒を頭皮に当て、ゆっくりとしたストロークで額の生え際から後頭部までの薄い頭頂エリアをブラッシングしてください。最近は百貨店で頭皮専用ブラシを購入することができますよ。
いかがでしたか?
今回は美しい黒髪にするための基本となる知識とケア法をご紹介しました。
どんなにパーフェクトな顔とボディでも、ボロボロの髪ではすべて台無しです。
総合力を高めるためにも、ぜひ積極的に美髪作りに励んでくださいね。
最後に、健康的な頭皮の色ですが、正解は「青白い乳白色」です。
あなたの頭皮の色は何色でしたか?
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