女性のデリケートゾーン(生殖器)は、男性と違い『体の奥』に隠れています。
通常、デリケートゾーンのコンディション(色調、分泌物、出血、子宮下垂など)を鏡で確認することはしないが、「ニオイが気になる」という女性は非常に多い。
嗅覚はダイレクトに脳へ信号を送る為、良い香りや嫌な匂いは記憶の奥深くに刻み込まれてしまう。特に日本人はニオイに敏感な民族ですので、セックスや生理時の体臭が気になる人は多いのではないでしょうか?
デリケートゾーンのニオイの原因は主に「雑菌の繁殖」によるものです。しかし、あなたが感じるそのニオイは果たして生殖器エリアの雑菌だけが原因でしょうか?
実はそのニオイ、(膣ではなく)肛門から出ている可能性もあるのです!!
◆痔とニオイの関係
女性は便秘になりやすく、便座でイキむことを繰り返すと簡単に「痔核(いぼ痔)」「裂肛(切れ痔)」になってしまいます。
痔が完治する前にトイレットペーパーで肛門を何度も拭けば、摩擦により肛門の粘膜を傷つけ痔はさらに悪化。
傷からは分泌物が出るため、それが雑菌を繁殖させ悪臭となるのです。
◆痔を予防しよう!
1.食事
痔を予防する1番の方法は便秘を改善すること。積極的に食物繊維と乳酸菌が含まれる食事をとりましょう。乳酸菌は(ヨーグルトなどの乳製品から摂取するのではなく)、納豆・味噌汁・漬物などから取ること。また、日頃から辛いものを控えましょう。香辛料は消化されにくく、便を出す際に肛門をキズつけてしまうからです
2.トイレ
排便後、肛門はトイレットペーアーを使わず水洗いすること。肛門はトイレットペーパーによる摩擦に弱いからです。自宅にウォシュレットのない方は、持ち運びが出来る携帯ウォシュレット、またはトイレットペーパーを水で濡らしてから肛門を拭きましょう
3.お風呂
お風呂で肛門を洗う場合、通常の石鹸ではなく肛門科で推奨される石鹸(*透明レスタミン石鹸など)を使用すること。石鹸をよく泡立て、肛門は指の腹で優しく洗ってください。決してタオルなどでゴシゴシと洗ってはいけません。
4.病院
未だに「肛門科へ行くことが恥ずかしい」「医者にお尻の穴を見せるのは屈辱」と思う女性が大勢いますが、市販のお薬だけでは完治しないのが痔のトラブルです。 肛門科へ行く事は決して恥ずかしいことではないので、痔の兆候があればすぐに肛門科のある病院へ行きましょう。
◆痔の予防5カ条
1.毎日お風呂に入り、肛門を清潔にすること
2.小まめに水分を摂取し、野菜中心の食事で便秘を予防
3.腹部と腰を温め、長時間のデスクワーク・ドライブ・自転車をさける
4.便意を我慢せず、排便の際は力まず、ゆっくりと
5.排便時間は短く、いつも同じ時間にする習慣を
いかがでしたか?
デリケートゾーンのニオイが気になる人は、小陰唇の間に溜まった汚れを落とすだけでなく、痔の予防にも意識を向けることが大切です。
ジェニタルケアの1つとして、お顔のお手入れと同じくらい肛門にも愛情を注いでくださいね。
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